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ただひたすら書こうと思った事を書くところ

タイトルの通り、のつもり。主に技術的なこと、を書けるようになりたい。そんな大したことないことも書くかも。

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ゆるい就職という形を正しく活かせるか、それが問題だ

キャリア

トピック「ゆるい就職」について

書こうと思ってたら寝落ちしてしまってタイミングを逃してしまったのは内緒。
見てて色々思うことがあったので、ついでに書いておこうと思う。

そもそもゆるい就職って?

まず、「ゆるい就職」とはなにか。


ゆるい就職:若者が正社員で働くのは「負け」 慶大助教が提案 - 毎日新聞

若者に「週休4日で15万円」の仕事を紹介する人材派遣サービス

上記の記事内から。
最初のほうに端的にまとまってますね。
週休4日、つまり週3日で15万円の仕事です。

週休4日、つまり週3日働いて月収15万円の仕事を紹介するという。派遣など非正規雇用。15万円は額面。手取りでは12万〜13万円か。週3日勤務は社会保険の適用外だ。

この「ゆるい就職」、なんと定員の4倍もの応募があったとか。

 「ゆるい就職」のうたい文句は「週5日勤務の『あたりまえ』がバカらしい」。ウェブサイトには「正規雇用など安定した就職を希望している方は間違っても応募しないでください」の注意書きも。それでも9月上旬の説明会には、定員の4倍、360人が応募した。

ゆるい就職の意義とは

では、このゆるい就職に一体どういう意義があるのだろうか。

まず、これまでの一般的なワークスタイルとは一線を画す、
新しい選択肢を作ったこと。

 ビースタイルの「ゆるい就職」プロジェクトリーダー、宇佐美啓さん(30)は「若者全員にこの働き方を押しつけるわけではない。選択肢を増やしたいだけ。安定を得る代わり単身赴任も長時間労働も受け入れ、家族を養うのが当然だった50、60代男性と今の若者とは見える光景が違う。ワーク・ライフ・バランスを大事にし、仕事以外にも充実感を得たいのが僕ら、そしてより若い世代」と説明する。

日本での一般的な労働スタイルは、週休2日*1
かつ、週に40時間(1日8時間の場合がほとんどかな?)ですね。
でも、そうやって働いているのは「そう決まっているから」に他ならないと思います。
これ以外の働き方があったっていい。

2つ目に、仕事にかかりきりではできないようなことを、
一時的な収入を得ながらできる選択肢ができたこと。
アルバイトでもいいじゃないかと思うかもですけど、
週3日で額面15万はアルバイトと比べると破格と思います。

実際に1日8時間として時給換算すると4687.5円
アルバイトとは比べるまでもありません。

これだけで暮らそうなんて思ってはいけない

まず、記事内にて。

しかし働き方の多様化を実現するには、非正規でも安定した暮らしができる社会制度が前提です。『ゆるい就職』では年齢が上がると、収入や社会保険などの面で生活に行き詰まり、ダブルジョブ、トリプルジョブを強いられる危険もあるのではないか」

このゆるい就職、使い方を間違えると確かにそうなります。
間違っても、
「週3日働いて15万ももらえるならもうそれでいいや」
というような人物が使うような制度ではない。
この働き方が最終目標という人が使ってはいけないと思います。

東レ経営研究所ダイバーシティワークライフバランス推進部長の宮原淳二さんは「主婦や高齢者、セカンドキャリアを考え始める55歳くらいの人にはこの選択肢は面白い」と評価しつつ「新卒などこれからキャリアを積む20代には、雑多な仕事をこなし実力をつける『雑巾掛け』が重要だ。それをはしょると30、40代の仕事に響く。また『週休4日』の仕事は転職時の職歴として評価されない可能性が高い。『週休4日』を短絡的に捉えず、自身のキャリアを見据えた選択が必要だろう」と助言する。

セカンドキャリア向けの仕事では全くないと思います。
それはこの制度の範疇外かなと。

ブラック企業に疲れ、リハビリ的に週3日勤務を求めるような層

と同じで、週3日働けば十分という人は対象外でしょう。


転職時の職歴として評価されない可能性が高い、と書いてありますけど、
それはこの仕事しかしてなかった場合の話ではないかなと。
この仕事はそもそも「仕事だけをするための就職」ではないので、
仕事をしながらどんなことをしている/いたかがポイントかと思います。

なので、「週休4日だから評価されない」は的外れだと思います。
そもそも働かない期間のほうが長いのだから、
働いている時間に何をやっているかだけにスポットを当てること自体が不自然。
もっとも、週5日働いてる人と同じ基準で、
働く内容そのものだけにスポットを当てたら
それは評価されない可能性が高いでしょうけど。
そういうことを言う人や会社とこの制度を利用して何かをしようという層は
そもそも考え方がマッチングしないだろうから別にいいかなと。

『週休4日』を短絡的に捉えず、自身のキャリアを見据えた選択が必要

という点には全面的に同意します。

『ゆるい就職』では年齢が上がると、収入や社会保険などの面で生活に行き詰まり、ダブルジョブ、トリプルジョブを強いられる危険もあるのではないか

確かに「そのまま」年齢が上がるとそうなるでしょう。
ただ、そのまま年齢が上がってしまうような人は、
やっぱりターゲットではない。
ゆるい就職で働いている間に何かを見つけて、
次のステップに進めるような人がターゲットではないかなと。

ウェブサイトに「安定を希望する人は応募しないで」「対象者は未来志向の健全な若者」と書いたのも「何かにすがりたい人が申し込みにくい雰囲気を作る」ため。

というように、安定や現状維持を求める人はその時点で弾かれるでしょう。


ゆるい就職の期間を無駄に過ごしてしまうと
書いてあるようなリスクが倍増してしまうと思うので、
その点は確かに注意が必要ですね。
万が一同様の謳い文句を打ち出しておきながら、
実態は週3日働かせて、労働者を使い捨てるような企業が出てきた場合、
この「ゆるい就職」とは明確に区別できるよう、注意が必要です。
本来のターゲット以外の層にこれをやってしまうと、
会社側にも労働者にもマイナスにしかならない気がします。


ワークスタイルはもっと多様化していい

今回のこの制度は既存のワークスタイルに風穴を開けようという試みかなと感じました。
既存の、週5日、毎日8時間をベースとした働き方自体は別にいいと思います。
でもそれ以外のスタイルを排斥するのはよくない。

日本人はとかく出る杭を潰したがる

ちょっと話が逸れるので下位のトピックに。
日本人の特徴であると常々感じるのですが、
バックグラウンドが同じものに対してはとても友好的、
しかしバックグラウンドが違うものに対しては非常に排他的。
保守的とも言えるかもしれません。
これは文化的なものもあって、
島国であることと、長く外交を断っていた時代*2があったこと、
などなど、色んなことが重なって形作られてきたものかなと思っています。

出る杭は打たれるという言葉がありますが、
出ようとすると全力で潰しに来る人も多い気がします。
多くの人はそんなつもりはないんだろうけど、
もうほんとに無意識のうちに根付いているというか。

多様性に対応することに慣れてないんだと思います。
海外、特にアメリカのように移民が多く、
回りにいる人間のバックグラウンドが違うことが日常的にあるようなとこでは、
当然のことながら多様性は許容されやすい。

「だから日本はダメだ」と言いたいわけではないです。
むしろ、バックグラウンドが統一されていることによるメリットも多々有ります。
ただし、多様性を許容する、ということについては、
日本人はもっと寛容になるべきだ、と思います。

時間を重視するか、成果を重視するか

日本の労働においては、
結局のところ働いた時間ベースでの評価になってしまっていると思います。
だから「週休4日」が評価されないという意見があるのでしょう。

ただ、自分は労働時間ではなく、成果を評価すべきと思います。
成果とは必ずしも一定の結果ではなく、
プロセスや行動などを評価してもいいでしょう。

これもどちらかのみに統一すべきというのではなく、
ケースによって適切に使い分けられるべきでしょう。
現行の制度では労働時間によって管理されているものでも、
一定の成果を上げれば時間*3は関係ない、とすれば
より働きやすくなるケースは増えると思います。
もちろん、かけた労力に対してどうやって適正な評価をするかは課題です。
これが誤っていると
労働時間ばかり膨れ上がって割にあわない仕事になってしまいますので。
評価に使う使わないは置いといて、
どのぐらい働いているかはきちんと把握しておかないといけないと思います。


やっぱり重要なのは、何をするのか

前も書いたけど、これに尽きるかなと。
今回とりあげたゆるい就職に関しても、
重要なのはこの制度を使って何をするか。
単に「週休4日」だからどうのこうの、
というのはあんまり意味ないと思います。

制度を使った人が、
うまく将来につながる何かを見つけられれば成功なのであって、
間違ってもずっとそのままでいつづけることはない、と思います。


書いてみて感じたのは、
メリットはあるけど認識しておかないといけない課題は沢山ありそう、ということ。
こういう新しい試みが認められて、うまくいくといいなと個人的には思います。

*1:そんなに休みないよ!って人もいるかもしれませんが、すいませんが割愛します。

*2:鎖国していた江戸時代のことです。

*3:もっというと場所も

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